日本医科大学入門

どんな大学か

日本医科大学は、東京都新宿区にある医療系の私立大学です。
創立は1914年で、日本で最も歴史のある医科大学の一つです。

医学部を中心に、歯学部、看護学部、保健医療学部、医療技術学部など、医療関連の学部が設置されています。また、大学病院や附属病院を有しており、教育・研究と臨床医療を連携させた教育を行っています。

研究面では、がん研究や細胞医学、脳神経科学、感染症などに注力しており、高い水準の医学研究を行っています。

日本医科大学は、医療分野での専門的な知識と技術を身につけるための教育環境が整っており、医療従事者を育成する上で重要な役割を果たしています。

豊かな教育環境

では、具体的にどのような教育環境が整っているのでしょうか?

以下のような教育環境が整っています。

精密医療シミュレーションセンター
医学部には、患者を模した人形や人工臓器を用いた精密医療シミュレーションセンターがあります。これにより、臨床実習を行う前に、疑似的な臨床環境で訓練することができます。

実習施設
医学部や看護学部には、患者を受け入れる大学病院や附属病院が併設されています。これにより、学生は実際の診療現場での臨床実習を行うことができます。

英語教育
医療現場において英語は必須のスキルです。日本医科大学では、医学英語を学ぶための授業や、海外研修プログラムを用意しています。

研究施設
日本医科大学には、がん研究センターや脳神経科学研究所など、研究を行うための施設があります。学生は、研究に参加することで、最新の医学知識を学ぶことができます。

以上のような教育環境が整っているため、日本医科大学は医療分野での専門的な知識と技術を身につけることができる大学として知られています。

日本医科大の評判

日本医科大学は、医療分野での専門性の高い教育・研究が評価され、多くの医療機関や研究機関から信頼されています。

また、日本の大学ランキングでは、医学部の部門で常に上位にランクインしています。2021年の「医学部総合力ランキング」では、全国の医学部約80校中、第5位にランクインしています。

海外の大学ランキングでも、QS世界大学ランキングで、医学部門での世界ランキングでは351-400位にランクインしています。このランキングは、世界の大学の中で最も評価の高いものの一つであり、海外からの評価が高いことを示しています。

また、THE世界大学ランキングのクリニカル・プレ・ヒューマン・ライフサイエンス分野でも、日本で2位にランクインしています。THE世界大学ランキングは、世界の大学を対象にした総合的なランキングで、海外からの評価が高いことをお分かりいただけると思います。

さらに、国際的な医学研究においても、日本医科大学は高い評価を受けています。例えば、医学研究分野における論文の引用回数を集計する指標である「Essential Science Indicators(ESI)」において、日本医科大学は上位にランクインしています。

このように、日本医科大学は海外でも高い評価を受けており、国際的な医療分野においても一定の地位を確立しています。

以上のように、日本医科大学は、国内外で高い評価を受ける医療系の大学の一つといえましょう。

素晴らしい卒業生たち

日本医科大学の卒業生には、丸山ワクチンの開発者である丸山千里や、東洋人として初めてベルリン大学医学部の教授資格を取得した肥沼信次、そして、ジョン・F・ケネディやマリリン・モンローを検死したトーマス野口、坪井栄孝がいます。
また、済生学舎時代の出身者には、野口英世や浅川範彦、小口忠太、須藤憲三などがいます。

英語の受験対策

では、日本医科大学に合格するためには、英語はどのような受験対策が必要でしょうか。

まず英語の出題範囲から。
長文総合問題、語彙、発音、アクセント、自由英作文などで、読解問題では医療系の英文が出題されることも多いですが、人文・社会系のテーマも出題されます。英文のレベルは標準的。ただし、正確に読めていないと解けない設問も多く、高い論理的な思考力が求められます。

試験時間は90分。

大問数が年度によって3~5題と幅があります。
大問数が少ない場合、読解問題の英文は長くなっているため、解き始める前に時間配分を考えたほうが良いでしょう。知識系の大問や語句挿入だけの英文は素早く解き、説明問題、文章全体からの内容一致問題など負荷の多い設問に時間を長めに確保するようにしましょう。

出題形式は、英文自体のレベルは標準的であるものの、設問レベルがやや高いです。
内容把握の選択問題で、答えを選ぶとともにその理由を記述することが求められることがあります。和訳問題が出題される場合も、英文構造の把握だけではなく前後の内容の流れが正確に取れていないと訳出しきれないものも多いです。語彙問題は、英語の定義を読んでそれに該当する語を選ぶ形の出題となっています。

解答形式は、自由英作文は2019年より出題されています。出題される読解問題の英文内容を踏まえて記述することが求められているため、書き方の訓練が必要です。現場判断としても、読解問題を解く前に自由英作文の設問を読み、何を書くべきかを考えながら読解問題に取り組んだ方が効率が良いでしょう。

数学の受験対策

次に日本医科大学に合格するための数学の受験対策です。

まずは、出題される問題の特徴から。
日本医大は数Ⅲが頻出で、大問4問中3問が数Ⅲという年度がよくあります。しかし、数Ⅲだけに集中して勉強してもⅠAⅡBをおろそかにしてはいけません。全分野にわたって高い学力を身につけることが必要です。

入試の時間は90分で大問が4題です。過去には5題だった時期もありますが、最近は4題が続いています。ただし、1題の計算量や解答量が多く、90分で4題解ききることは難しいため、6割くらい解けたら合格ラインに達するとされています。

出題形式は、半分くらいが穴埋め、半分くらいが記述問題です。大問の中の小問が必ずしも誘導方式でない場合もあります。また、同種の問題が「並立」している場合があるため、似た問題でも異なるアプローチが必要となります。一つの大問でさまざまな能力がチェックされます。

解答形式は、結果のみ解答欄に記入するものや、図解を交えて記述するものもあります。ただし、二重根号の答えや3桁の答えでも自信が持てないような問題も出題されるため、大量の計算に息切れしない強靭な計算力と処理能力が求められます。

では、これを前提にした攻略方法です。

教科書の内容を定着することが、基本かつ重要です。教科書にある公式や定理をスムーズに思い出せることは当然のことです。例題を完全にマスターすることが、合格の一つの基準です。本学攻略のためには、それらの定理の証明や導出ができるように努めましょう。東大入試において「三角関数の加法定理の証明」が出題されたことがあることを忘れないでください。また、その問題が東大入試の合否を決める問題として識別力を持っていたということも重要な教訓です。

次に、教科書の補助となる問題集を繰り返し練習して身につけましょう。手元に問題集がなければ、「黄チャート」でも代用できます。1、2の段階でも、必ずグラフや図を描きながら考えましょう。教科書や問題集の解説にある問題はもちろんのこと、自分で問題を立てて計算や図解を進めることで、思考力が伸びます。よく「数学はヒラメキ」と言われますが、「ヒラメキは目と手から生まれる」のです。数式的な論理と図形的な直感が融合するとき、天啓が訪れることが多いです。そして、計算を散らばらせずに、常に証明問題の解答として簡潔に説明することが大切です。誰が見てもわかるように、根気よく論述の練習をすることが、合格答案を書き上げる力になります。さらに、計算力も非常に重要です。入試数学の得点力の半分は計算力にかかっていると言っても過言ではありません。

さらに教科書の内容を定着させることが大切です。教科書に載っている公式や定理をスラスラと出せるようにし、例題を完全にマスターすることが基準です。定理の証明や導出も目指しましょう。東大の問題には「三角関数の加法定理の証明」が出されたこともあります。それが入試問題として識別機能を持っていたことから、証明や導出ができることが重要です。

その後は、入試の標準以上の「発想力」を鍛えるために、『チェック&リピート』、『青チャート』、『1対1対応の数学』などで問題を反復練習しましょう。問題が解けない場合は、解けないのではなく、解き方を知らないことが多いということを忘れずに、ライバルが知っている発想や定跡を身につけましょう。

最後は過去問を活用して準備しましょう。

実際の入試問題は問題集の問題とは異なることが多く、日本医大のような超難問が出題されることもあります。過去問を解くことで、難易度や分量、問題の「ノリ」を知ることができます。時間がなければ、11月終わりか12月はじめからでも遅くありません。過去5年分は解くことを目標にしましょう。最初は120分、180分くらいかけて解くことをおすすめします。または、時間無制限で1日1問ずつ解くこともできます。最後の1、2年分は時間を100分、90分などに短縮して解きましょう。

慈恵や慶應医学部の過去問も似ているため、時間があれば挑戦してみるとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
日本医科大学に通ってみたくなりましたか?

英数のみですが、攻略法も掲載しておいたので、これを参考に日本医科大学志望の受験生は合格に近づくために頑張りましょう!

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