医学部受験生の勉強時間と学習計画について
ズバリ!5000時間
医学部受験を成功させるためには、どれぐらいの勉強時間が必要でしょうか?
ずばり!トータルで5,000時間以上の学習が必要です。
実際に医学部に合格した受験生のデータを見ると、やはり5,000時間以上というのが、ひとつの目安となっていることは確かですね。
勉強量と点数には相関関係があり、合格には長時間の勉強が不可欠です。
もちろん、5,000時間はあくまで目安であり、もっと勉強している人もいれば、もっと少ない勉強時間で医学部合格をクリアしている受験生もいるにはいます。
しかし、5000という数字は、医学部を目指して勉強するにあたっては、ひとつの大きな指標となるのではないでしょうか?
当然、行き当たりばったりの勉強ではこの時間をクリアすることはできません。
できれば高校い1年生から
現役合格を目指す場合は、高校1年生から3年生までの期間でトータル5,000時間を確保する必要があります。高校1年生では勉強時間が少なくなることが一般的ですが、徐々に増やしていく努力が重要です。
浪人生の場合
浪人生の場合は学校に行かず、基礎学習に必要な授業は終了しているため、平日でも多くの勉強時間を確保することができます。医学部に合格する学生は通常、毎日10時間から12時間以上の勉強をしています。現役生は学校や部活動の制約があるため、それほど多くの時間を勉強に充てることができないかもしれませんが、浪人生も現役生と同じ受験生として競争しているため、できるだけ勉強時間を確保することが重要です。
学年別で考えてみる
学年別に必要な勉強時間を考えると、高校1年生では週に20時間以上、高校2年生では週に30時間以上、高校3年生では週に40時間以上を勉強に充てることが目安とされます。具体的な計画を立て、無駄な時間を削り、学習時間を効率的に使うことが重要です。
高校1年生の時には基礎学習に集中し、早い段階から学習計画を立てることが大切です。高校2年生では、学校生活や部活に慣れ、自分で時間をコントロールできるようになるため、勉強時間を増やしていくことが重要です。高校3年生では受験までの時間が限られているため、毎日多くの時間を勉強に充てることが必要です。
浪人生の場合は、毎日自分の予定で勉強できるため、平日でも1日10時間から12時間の勉強をすることが推奨されます。ただし、無理な計画は避け、効率的な学習方法を取り入れることも重要です。
学習計画
受験勉強の時間の話を中心に進めてきましたが、当然、長い時間をダラダラと勉強すれば良いというわけでもありません。
ただ単に「時間を消費するために過ごす」のではなく、その5000時間の中を、いかに有効に使っていくのかを考えていく必要があります。
そうなると、やはり学習計画を立てる必要が不可欠となります。
それも、やみくもに行き当たりばったりで計画を立てるのではなく、効率的な受験勉強を進めるためには、学習スケジュールの立て方が重要となってきます。
具体的な計画を立てれば、必要な範囲を終わらせるための実力を自然に身につけていくことが出来るでしょう。
そのためにはどうするか?
学習計画の作成方法
まずは入試までにやらなければならない項目を確認し、残り時間を把握しましょう。
夏休みや冬休みなどの長期休みを考慮して、学習に使える時間を算出します。次に各科目に時間を配分する際には、配点の高い科目や伸びが期待できる科目に重点的に時間を割り当てましょう。
各科目の時間配分が決まったら、具体的な目標に落とし込んでいきます。模試や定期テストを目安にして、いつまでにどこまで終えるかを明確にしていく作業をしましょう。
また、学習計画を月、週、日単位で詳細に落とし込むことも重要です。月単位では、1ヶ月単位の目標を設定しましょう。
週単位では、1週間単位のスケジュールを立て、苦手科目や重要科目に十分な時間を割くことを心がけるようにしましょう。
日単位では、1日単位のスケジュールを作成し、達成すべき項目を6日分に分割して計画を立てましょう。
ただし、計画に余裕をもたせることが重要です。
とかく「学習計画初心者」は、張り切り過ぎて予定を詰め込み過ぎ、数日でギブアップしてしまう傾向があります。
予定が詰まりすぎると疲れやストレスがたまり、やる気を失うことが多いので、最初は少な目、クリアできるようであれば、少しずつ増やしていくようにしましょう。
求められる柔軟性
計画を立てた後は、定期的に達成状況を確認し修正を加えることも大切です。予定通り進まない場合は、予備日を活用したり、次の週以降のスケジュールを調整するなど最初から最後まで変わることがあるので、柔軟な対応が必要となります。
また、体調や学校の忙しさなどによって予定が崩れることもあるでしょう。その際は、計画の修正や調整を行いながら進めてください。計画は随時修正するものと考え、無理のない計画を立てることでストレスを軽減し、挫折を防ぐことができます。
特に、医学部受験ともなれば、他の学部を目指す受験とはまったく質も量も異なってきます。
時にはプレッシャーに押しつぶされそうになることもあるでしょうし、不安に苛まれることもあるかもしれません。
大げさに言えば、お先真っ暗状態。つまり暗闇です。
しかし、そののような時こそ、暗闇を照らす灯台のような存在が必要となります。それが、学習計画なのです。
受験は長期戦ですので、1日や2日くらいは何もやる気が起きないことだって出てくるかもしれません。
そのような時にこそ、やる気が出た時に現在の自分自身の歩みに立ち返り、立ち位置を確認することが必要です。
自らが立てた学習計画がそのようなナビゲーションの役割を果たしてくれることでしょう。
医学部受験は長い時間と努力が必要ですが、計画的な学習と効率的な時間の使い方を心がけ、一歩でも二歩でも目標の合格へ近づけるよう頑張ってください!