大学受験 効果的な英単語暗記

「英単語が覚えられない」という悩み

英語学習には英文法や和訳、英作文、長文読解など、様々な要素がありますが、基本の基本はやはり英単語ですね。

英単語を知らなければ、英語学習は始まりません。ただ、受験生は勉強すべきことが多く、英単語だけに時間を取られるわけにはいかないというのも現実です。

また、英単語を覚えるためにたくさんの時間を費やしても、なかなか覚えられないという人もいます。自分の記憶力が悪いと感じるかもしれませんが、実際にはそうでもありません。やり方を変えれば効果的に語彙を広げることができることもあります。学習方法が非効率ではないか、時間やタイミングに問題がないか、見直してみましょう。

英単語を覚えるためには、正しい方法や効率的な学習時間があります。そこで今回は、英単語の効率的な学習方法や学習時間に加え、参考書やアプリなどの英単語暗記に役立つものをご紹介します。これらを日常生活に取り入れて、効率よく英単語を習得しましょう。

英単語を覚える3つのコツ。「イメージ」「繰り返し方」「耳を使う」
さっそく、英単語を効率的に覚えるためのコツや学習方法について説明します。

記憶に残りやすい勉強法を実践する

覚えやすい勉強法を実践しよう!

英単語を早く覚えたいと思ったら、覚える方法に戦略を持つことが重要です。
実際に好きなアイドルやミュージシャンのコンサートに行っていると想像してみましょう。自分を覚えてもらうには、どのような方法が効果的だと思いますか?おそらく、目立つ格好をするだけでなく、何度もコンサートに行くことが必要だと考えるでしょう。

実は、この考え方は英単語の暗記にも応用できるのです。

そう、「単語帳には色を使おう!」なのです。

一冊の英単語帳には、通常、同じ大きさや色の単語が並んでいます。一見、きれいで整然としているように見えますが、実際に単語を覚えるという観点から考えると、あまり効果的ではありません。似たような綴りや意味を持つ単語がたくさんある中で、覚えづらく感じることがあるのではないでしょうか。

そこで、各単語に個性を与えてみましょう。具体的には、「マイナスの意味を持つ単語には暗い色のマーカーを使おう」「プラスのイメージのある単語には明るい色のマーカーを使おう」といったように、単語ごとに色を塗っていきます。

色は意外と記憶に残りやすいものです。もし長文の中でその単語が出てきた場合、正確な意味を覚えていなくても、色のイメージが思い浮かぶことがあります。それを手がかりにして、前後の文脈から単語の意味を思い出したり、プラスかマイナスかを判断して正解を選ぶこともできるでしょう。

この方法には、「色を塗るのに時間がかかる」といった批判も出るかもしれませんが、自分で考えて色を分けていくことは、暗記以上に理解を深める助けになります。最初は単調な作業に感じるかもしれませんが、長期的に見れば必ず役立つことになるでしょう。

繰り返しのコツ

英単語に限らず、ものを覚えても一度では覚えられません。
くり返しが必要です。

しかし、その「繰り返し方」にもコツがあります。

覚えられないときは、何度も繰り返すことが大切です。でも、ただ単語を覚えるだけでは、1ヶ月後に忘れてしまうことが多いんです。人間は忘れるものなので、それを前提にして学習しましょう。

単語を覚えるときは、次の3つの段階に分けて行うと効果的です。まずは英単語を見て、日本語の訳を思い浮かべる練習をしましょう。例えば、30個の単語を集めて、単語帳の日本語訳を隠して英単語を見て、日本語を思い出す繰り返しです。最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れると10分程度でサクサクと思い出せるようになります。

覚えたと思った単語を除外しないように注意しましょう。記憶は「覚える→保持する→思い出す」という流れで成り立っています。思い出す力を鍛えるためには、忘れかけることも必要なんです。全部覚えたと思ってしまうと、思い出す練習ができなくなってしまいます。

30個の単語がスムーズに思い出せるようになったら、次の30個に進みましょう。慣れてくると、1日30分程度で100個ほどの単語を繰り返し学習できます。次の日には、前日までに学んだ単語を全て復習しましょう。一度学んだものなので、あまり時間はかかりません。

人は忘れる生き物ですから、繰り返し学習することが重要です。
ただし、1回の学習に2時間もかけるような方法は現実的ではありません。忘れることを前提にして、効率的に学習することが大切です。

英単語→日本語訳の学習ができたら、次は逆の手順で挑戦しましょう。日本語を見て、英単語を思い浮かべる練習です。

これらの段階を別々に行うことで、より効果的な学習が可能です。日本語を母語とする人々は、頭の中に日本語の語彙があるはずです(これを「心内辞書」と呼びます)。まずは未知の英単語を見て、素早く日本語の訳を思い浮かべられるようにしましょう。例えば、30個の単語をまとめて扱い、単語帳の日本語訳部分を隠して、英単語を見て日本語を思い出す繰り返しを行います。最初は30個ほどで構いません。慣れてくると、10分程度でその全てを言えるようになるはずです。ただし、すでに英単語を見てすぐに日本語を思い浮かべられるものは除外しないように注意しましょう。

記憶のメカニズムを理解しよう

記憶は「覚える→保持する→思い出す」というプロセスで完結します。したがって、思い出すためには練習が必要ですし、そのためには一度忘れることが不可欠です。覚えたと思った単語を除外してしまうと、28個の単語しか覚えられない状況になります。これでは「忘れかける」という状態になることができず、ただ単に繰り返し口に出しているだけの状態になってしまいます。

30個の単語をサラッと思い出せるようになったら、次の30個に進んで同じような練習を行いましょう。慣れてくると、1日に約30分の学習時間で100個程度の単語を楽にこなせるようになります。翌日には、前日に学んだ単語を全て復習することをおすすめします。一度学んだものですので、あまり時間はかかりません。

人間は忘れる生き物ですので、繰り返し学習することが重要です。ただし、2時間もかけて100個の単語を学習するような方法は現実的ではありません。忘れることを前提にして、効率的かつ迅速に情報を記憶することが重要です。

英単語→日本語訳の学習ができたら、次は逆の手順に挑戦しましょう。日本語を見て、英単語を思い浮かべる練習です。これによって、英単語を実際に使う場面や文脈で思い出す力を養うことができます。

さらに、学習効果を高めるためには以下のポイントにも注意しましょう。まずは集中して学習に取り組むことが大切です。静かで落ち着いた場所を選んで学習し、周囲の注意を散漫にさせないようにしましょう。また、学習時間を短めに設定し、頻繁に休憩を挟むことも重要です。疲れた状態では情報の吸収や記憶が困難になりますので、適度な休息を取ることが必要です。

さらに、学習を楽しくする工夫も大切です。興味を持ったり、関心を引かれるような例文やストーリーを使って学習すると、記憶に残りやすくなります。また、学習の成果を実感するために、定期的に自己評価や振り返りを行いましょう。自分の進歩や理解度を確認することで、学習へのモチベーションを高めることができます。

最後に、繰り返し学習を継続することが重要です。一度学んだ内容は時間が経つと忘れやすくなりますので、定期的な復習を行いましょう。短い時間で頻繁に復習することで、情報の定着を促すことができます。

記憶のメカニズムや脳のメカニズムを理解しながら、上記のポイントを実践することで効果的な学習が可能となります。ぜひ、自分に合った学習方法を見つけて、成果を上げるために取り組んでみてください。

勉強法

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